“このやしき”の漢字の書き方と例文
語句割合
此邸100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ年の若い元気な二人は、自分達の会話が、傍に居合す此邸このやしきの主人の勝平にどんな影響を与えているかとう事は、夢にも気の付いていないように、無遠慮に自由に話し進んだ。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
と話題の転換に骨を折って居るのは、主人石井馨之助けいのすけ氏の夫人濤子なみこ、若くて美しくて、客が好きで物惜みをしないというので、いやしく此邸このやしきに出入する程の人達から、素晴らしい人気のある夫人でした。
悪魔の顔 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)