“こうこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
広告29.4%
皇国17.6%
鴻鵠17.6%
侯国11.8%
興国11.8%
校刻5.9%
香国5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしはただ広告こうこくをさえすればしいだけの弟子でしは集まるのだ。そこでそのあいだにゼルビノとドルスの代わりになる犬を二ひきしこもうと思う。
いたずらなる狼狽ろうばいは、国難をして遂に収拾しゅうしゅうすべからざる状態に導くものである。皇国こうこく興廃こうはいは諸君の双肩そうけんかかれり、それ奮闘努力せよ。右布告す。昭和十×年五月十日。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「くだらぬことを問うものかな燕雀えんじゃくなんぞ鴻鵠こうこくの志を知らんやだ。——貴様はもうおれの身を生擒いけどっているんじゃないか。四の五のいわずと都へ護送して、早く恩賞にあずかれ」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
牧之ぼくしあんずるに、橘春暉たちばなしゆんきあらはしたる北囱瑣談ほくさうさだん(後編の二)蔵石家ざうせきかの事をいふくだりいはく、江州山田の浦の木之内古繁こはん、伊勢の山中甚作、大坂の加嶋屋源太兵ヱ、其外にも三都の中の好事家かうずか侯国こうこく逸人いつじん
小楠公しょうなんこうが二十一のときというから、その年は興国こうこく六年ごろか。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この期間のすえの一年、嘉永元年に至って枳園は躋寿館せいじゅかんの一事業たる『千金方せんきんほう校刻こうこくを手伝うべき内命をち得た。そして五月には阿部正弘が枳園の帰藩を許した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
柳さくらをこきまぜて、都は花のやよい空、錦繍きんしゅうき、らんまん馥郁ふくいくとして莽蒼ぼうそう四野も香国こうこく芳塘ほうとうならずというところなし。燕子えんし風にひるがえり蜂蝶ほうちょう花にねんす。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)