“くびったま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
首玉50.0%
16.7%
頸子16.7%
首筋16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余程な苦しみをして死んだものゝ如く、其の脇へ髑髏どくろがあって、手とも覚しき骨が萩原の首玉くびったまにかじり付いており、あとは足の骨などがばら/\になって、床のうち取散とりちらしてあるから
その時お前が一生この恩は忘れないって、片息になって、しっかり俺のくびったまへしがみついたあの時から、俺は、俺はお前を……。
片男波 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
「おお、そして何よ、憂慮きづかいをさっしゃるな、どうもしねえ、何ともねえ、おら頸子くびったまにも手を触りやしねえ、胸を見な、不動様のお守札が乗っけてあら、そらの、ほうら、」
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
富田さんが門あたり迄行った頃、「太郎さん本当にお前は!」とお花姉さんは突然いきなり乃公おれ首筋くびったま獅噛付しがみついた。乃公は実際先刻から既に恐縮していた矢先だから、心臓が脳天へ登ったような心持がした。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)