“がいはく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
該博88.2%
外舶5.9%
駭魄5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
グリム兄弟両人の該博がいはくなドイツ古代学の知識と、特に筆録を受けもった弟ウィルヘルムの、素朴な筆致をそなえて、しかも一言一句むだのない名文とによって
『グリム童話集』序 (新字新仮名) / 金田鬼一(著)
貿易風の吹く処、黒潮暖流の寄する処、物産に富む処、黄金の多き処、気候中和にして人物侠直きょうちょくなる処、その葡萄牙ポルトガル西班牙スペイン和蘭オランダ英吉利イギリス外舶がいはくが、期せずしてきたりたる、もとより怪しむに足らず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
大風むろ四匝しさふせる石壁を透徹して雷吼らいこうす、駭魄がいはくして耳目きはめて鋭敏となり、昨夜御殿場旅館階上の月をおもひ起し、一人ひそかに戸を排して出で、火孔に吹き飛ばされぬ用心して
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)