“かくじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
各人85.7%
客塵14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どんな書物しよもつでもといふことは、はなはだボンヤリしてゐるやうであるが、實際じつさい、一たい書物しよもつなり、書物しよもつ選擇せんたくといふものは、各人かくじん自由じいうまかせるほかはない。
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
行蔵こうぞうは我に存す、毀誉きよは他人の主張、我にあずからず我に関せずとぞんじそうろう各人かくじん御示おしめし御座ござそうろうとも毛頭もうとう異存いぞん無之これなくそうろうおん差越之さしこしの御草稿ごそうこう拝受はいじゅいたしたく御許容ごきょよう可被下くださるべく候也そうろう
「尽界はすべて客塵かくじんなし、直下ちょっかさらに第二人あらず。」すなわち、われに対する客体も、我に対するかれなんじもない。従って我が悉有を認識する、というごときことは全然不可能である。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)