“かかりゅうど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懸人66.7%
寄食人13.3%
寄宿人6.7%
寄人6.7%
食客6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうして、あれほどきびしい平家の付人つけびとの眼をくらましたか、関東へのがれて、身をひそめ、今では、奥州みちのくの藤原秀衡ひでひら懸人かかりゅうどになっているとやら……」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
婢女はしため寄食人かかりゅうど——大家族主義の典型的に、以前は大勢の人々が、ここの家にもいたのであったが、打ちつづいた天災に家計衰え、一人去り二人去り人々去って、今はわずかに肉親だけが
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「御岳生まれの浜路と申して、ここのご主人とは縁のないもの、いろいろの事情がありまして、ずっと永らく二、三人で、ここのお家に寄宿人かかりゅうどとして、住居しているものでございます」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「はいその立派なお侍様は、あの妾どもの懇意な方で、山影宗三郎様と申します。もう一人の方は妾の父で……やはり二人ながら妾と同じに、寄宿人かかりゅうどとしてこのおうちに、お世話になっておりますので」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この二人は、あの夜、薪左衛門の屋敷で、ああいう目に逢い、恐怖のあまり、いとまも告げず、屋敷を逃げ出し、ここの五郎蔵の寄人かかりゅうどになったものらしい。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かく云う我らは伊勢の豪族北畠家の家人けにんとして弓手ゆみての一人に数えられたるくろがね主馬之介と申す者、故あって主家を浪人し今では花村家の食客かかりゅうど
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)