“かかりうど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掛人50.0%
寄人16.7%
寄宿人16.7%
寄宿者16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
川手氏が城郭の不思議な掛人かかりうどとなってから、四五日は何事もなく経過した。陽春の山ずまいはうれいの身にも快かった。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
兄が亡なった父の跡をいで、いわば昔から母は、兄の寄人かかりうど同然な隠居の身の上でしたが、しかもそれでも母のいない家の中というものは、大黒柱の欠けた建物のように、なんともいえぬ寂寥さを
仁王門 (新字新仮名) / 橘外男(著)
歴史と伝説いいつたえ罪悪つみ栄誉ほまれとで、長年蔽われていたこの屋敷には、主人夫婦や寄宿人かかりうどや、使僕めしつかいや小作人の家族たちが、三十人近くも住んでいるのであった。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それなる男はいささかの縁辺しるべ、最近我が家の寄宿者かかりうどとなり、我等養い居りましたるところ、わずかのことよりたった今し方、われらが父庄右衛門を殺し、ご覧のとおり妹を誘拐かどわか
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)