“かおやく”の漢字の書き方と例文
語句割合
顔役100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この辺の顔役かおやく花隈はなくまくまと、生田いくたまんという親分が、この街道すじの客をあいてに、毎年の例で、野天のてんで餅つきの盆ござ興行をいたすのだ。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大下組が街の顔役かおやくとか、親方とかいう一聯いちれんの徒党に対する政府の解散命令をくらってから、組の若いもんから、三下さんしたのちんぴらに至るまですべてが足を洗う様に余儀なくされた。
刺青 (新字新仮名) / 富田常雄(著)
そうだとも、両方でわめき合っているいい分で知れるじゃあねえか。初めはふたりの顔役かおやくが合同でやるはなしだったのを
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
花隈はなくまくまだの、生田いくたまんだのという顔役かおやくから、子分までが、その身なりから顔つきまで、人ちがいする程、真面目になって、祝詞のりとに耳をすましていたことだった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)