“かうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
昂然77.3%
浩然9.1%
亢然4.5%
向前4.5%
鏗然4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は昂然かうぜんとゆるやかに胸をらし、踏張つて力む私の襟頸えりくびと袖とを持ち、足で時折りすくつて見たりしながら、実に悠揚いうやう迫らざるものがある。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
濱島はまじま浩然かうぜん大笑たいせうした、春枝夫人はるえふじんほそうして
錦太郎は勝利感に陶醉たうすゐして亢然かうぜんとなりました。
この数秒時間の後に、他の極致は歩を進めて彼のうちに入る、しばらく混乱したる後に彼は新生の極致を得て、全く向前かうぜんの生命と異なるものとなるなり。
心機妙変を論ず (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
唯だこの一刹那の意識、かも自ら顧みるに、其は決して空華幻影のたぐひにあらず。鏗然かうぜんとして理智を絶したる新啓示として直覚せられたるなり。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)