“おっかぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
押被61.5%
押冠11.5%
蔽被11.5%
押覆7.7%
覆被3.8%
追被3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はあ。」と云う、和尚が声の幅を押被おっかぶせるばかり。鼻も大きければ、口も大きい、額の黒子ほくろも大入道、眉をもじゃもじゃと動かして聞返す。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
口へ押冠おっかぶさった鼻のさきはぜんまいのように巻いているじゃあないか。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
背後うしろから湿っぽいやみと小さなへや寂寞せきばくが肩の上へ蔽被おっかぶさるような気がして、思わずそっと窓から顔を出した。ふるえる瓦斯ガスにちらちらしている街は、何だか自分から逃げてゆくように見えた。
フェリシテ (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
あの芭蕉が伸拡がって、沼の上へ押覆おっかぶさるもんですから、御覧なさい。出汐でしおをこうして隠すんですもの。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ところがまた、知ってる通り、あの一町場ひとちょうばが、一方谷、一方覆被おっかぶさった雑木林で、妙に真昼間まっぴるまも薄暗い、可厭いやな処じゃないか。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つぎはね……」と母が云いかけたのを、娘はすぐ追被おっかぶせるようにとめた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)