“えんせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
筵席30.8%
宴席23.1%
縁戚15.4%
婉惜7.7%
惋惜7.7%
燕石7.7%
莚席7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
李克用は筵席えんせき按排あんばいして親友や知人を招いていた。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
宴席えんせきどなりの空部屋あきべやころむと、ぐたりとたが、したゝか反吐へどをついて、お冷水ひや五杯ごはいんだとやらで、ウイーと受持うけもちの、一番いちばんさんへとこりにて、おや、旦那だんなつてころげてるね
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
前々から、あなたとは御昵懇ごじっこんに願いたいと考えて居りました。縁戚えんせきになれば、この上ないとよろこんでいたとですが、破談になったからというて、無縁になるのは、残念至極です。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
たとヘバ児ヲ喪ヒしょううしなフガ如ク、痴心イマダ婉惜えんせきヲ免レズ。一夜灯前旧製ヲ追憶シ、漫然コレヲ録シテ三十余首ヲ得タリ。爾後じご十数日ノ間相続イテコレヲ得ル者マタ一百余首。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
高橋その馳走ちそうをうけ、これにて少しはらえたとて去りたりと。この高橋は洋学ようがくにも精通せいつうし、後来こうらい有望ゆうぼうの人なりけるに、不幸ふこうにして世をはやうせり。先生深く惋惜えんせきし、厚く後事こうじめぐまれたりという。
「長次郎とは燕石えんせきのことか」
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
次の日は仲秋節ちゅうしゅうせつ。——史家しけの小作や奉公人は、昼から莚席えんせきの支度に忙しかった。羊をほふあひるや鶏をつぶすこと、何十羽かわからない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)