“あんか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アンカ
語句割合
行火67.4%
安火8.7%
安価6.5%
鞍下6.5%
安價4.3%
被中炉2.2%
安嘉2.2%
餡掛2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行火あんかかはりにまでももちひられるようになり、今日こんにちでは人間にんげん生活上せいかつじよう電氣でんき寸時すんじくことの出來できない必要ひつようなものとなりました。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
段々寒くなってからは、お前がした通りに、朝の焚き落しを安火あんかに入れて、寝ている裾からそっと入れてくれた。——私にはお前の居先きは判らぬ。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
いや貴方が今御覧の通り、これで体重が十九貫ありましてね、至極しごく呑気のんきに生きています。昔のような安価あんかなセンチメンタリズムにおちいるには、今のところ余りに健康すぎると言うわけなんですよ。
三角形の恐怖 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ベートーヴェンやショパンを感ずる前に、ピアニストの指を感じさせる場合の方が多いのに、バックハウスに至っては、鞍上あんじょう人なく鞍下あんか馬無しだ。
それは今からおもへば、七八円ほど安價あんか組立寫眞器くみたてしやしんきだつたが、それを見、また景色にしろ人ぶつにしろ相とう立派りつはうつし出されてゐるPOP印畫いんぐわながめた時、わたし嫉妬しつとに近いうらやましさをかん
『おばあさん、吉蔵が眠そうにしているじゃあないか、早く被中炉あんかを入れてやってお寝かしな、かわいそうに。』
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
『そうかな。吉蔵もうお寝よ、朝早く起きてお復習さらいな。お婆さん早く被中炉あんかを入れておやんな。』
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
安嘉あんか達知だっちの二つの門は、我ら両人にて受け取るべし、違算あるべからず」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
お豆腐の餡掛あんかけ、薩摩芋の梅干韲うめぼしあえ、同じくセン、同じくフライ、同じくマッシ、自分が少し焦付こげつかせたる干瓢かんぴょうなんどいずれも美味ならざるはなし。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)