“あやぎぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
綾衣55.6%
綾絹44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近いところが此楼こゝにいたあの綾衣あやぎぬがいゝお手本だよ、あんな夢中になってはつさんのところへき、惚れた同士だから中好なかよく毎日暮すだろうと、楼中うちじゅううらやみものだッたは知っているだろう
また、その青い綾衣あやぎぬには花鳥はなどりのもよう、薄むらさきの、長やかな風持つひも
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
香橙色くねんぼいろ薔薇ばらの花、物語に傳はつた威尼知亞女ヹネチヤをんな姫御前ひめごぜよ、きさきよ、香橙色くねんぼいろ薔薇ばらの花、おまへの葉陰の綾絹あやぎぬに、虎のあぎとてゐるやうだ、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
その計略成就して、数百里のあいだの老若男女ろうにゃくなんにょがみな集まった。そこで、紫やや黄の綾絹あやぎぬをもって幾重にも仏像をつつみ、拝む者があれば先ずその一重をいで見せる。