春水と三馬しゅんすいとさんば
斯様な標題を掲げたが、何もこんな陳腐な題目で柄にもない文学論を試みようとするのではない。「図書」という雑誌の性質に鑑み、此二人に関係ある書物に就て閑談を弄したいと思うのである。 私の家に子供の折から見慣れて居た二つの草双紙絵本がある。一は為 …