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『惑ひ』
ふりがな文庫
『
惑ひ
(
まどい
)
』
その手紙を町子が男の本箱の抽斗に見出した時に、彼女は全身の血がみんな逆上することを感じながらドキ/\する胸をおさへた。『あの女だ、あの女だ。』息をはづませながら彼女はそふ思つた。そして異常な興奮をもつてその表書を一寸の間みつめてゐた。やがて …
著者
伊藤野枝
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「青鞜 第四巻第四号」1914(大正3)年4月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約12分(500文字/分)
朗読目安時間
約20分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
丈
(
だ
)
一寸
(
ちょっと
)
併
(
しか
)
俥
(
くるま
)
可笑
(
おか
)
呑気
(
のんき
)
室
(
へや
)
尤
(
もっと
)
忌々
(
いまいま
)
抽斗
(
ひきだし
)
昂
(
たか
)
無暗
(
むやみ
)
障
(
さわ
)
駒込
(
こまごめ
)
題名が同じ作品
惑ひ
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)