その文章は実に千古の名文であって、これを翻訳するよりは、むしろその原文を誦読する方が、麗瑰流暢れいかいりゅうちょうなる記述の真味を知ることが出来ようかと思う。依って今その一節を左に抄出する事にした。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)