『徒然草』の「あやめふく頃」で思い出すのはベルリンに住んではじめての聖霊降臨祭プフィングステンの日に近所の家々の入口の軒に白樺の折枝を挿すのを見て、不思議なことだと思って二、三の人に聞いてみたが
五月の唯物観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)