狹くはあるが立派な店を構へた御伽羅之油屋おんきやらのあぶらや、麹町九丁目の富士屋と共に、公儀御用の家柄で、町人には相違ありませんが、僅か乍ら御手當を頂いて、わけても内福の聞えがあり