だが、斯う云ふ人達にとっても、わが奥間百歳うくまぬひやあくうが巡査と云ふ栄職に就いた事は奥間一家の名誉のみならず、△△屋敷全部落の光栄でなければならなかった。
奥間巡査 (新字旧仮名) / 池宮城積宝(著)