楚囚之詩そしゅうのし
余は遂に一詩を作り上げました。大胆にも是《こ》れを書肆《しよし》の手に渡して知己及び文学に志ある江湖《こうこ》の諸兄に頒《わか》たんとまでは決心しましたが、実の処躊躇《ちゆうちよ》しました。余は実に多年斯《かく》の如き者を作らんことに心を寄 …