無題(四)むだい(よん)
私は絶えず本を読まなければならないと云う心持がして居る。 一日の中一度も何の本も読まないで過ぎると、何だか当然取り入れなければならないものがすぐ手近かにあったのに、知らん振りをして見ない顔をして通った様な不安が起って来る。 日記をつけるとき …
題名が同じ作品
無題(四) (新字新仮名)宮本百合子 (著)