秋の夜あきのよる
月そそぐいずの夜 揺れ揺れて流れ行く光りの中に 音もなく一人もだし立てば 萌え出でし思いのかいわれ葉 瑞木となりて空に冲る。 乾坤を照し尽す無量光 埴の星さえ輝き初め 我踏む土は尊や白埴 木ぐれに潜む物の隈なく 黄朽ち葉を装いなすは 夜光の …