『赤』
蒲団を引っかぶって固く目を閉じると何も見えぬ。しばらくすると真赤な血のような色の何とも知れぬものが暗黒の中に現れる。なお見ているとこれが次第に大きくなって突然ぐるぐると廻り出す。それはそれは名状し難い速さで廻っているかと思うと急に花火の開い …
著者 | 寺田寅彦 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「ほととぎす」1899(明治32)年5月10日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約1分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約2分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
蒲団