數年前から漠然とこの頃の三田文學には人材が集つてゐるやうな氣がしてゐた。戰爭中で外の雜誌に文學の色彩が薄れてゐる時に、これがあまり時勢に追從せずにゐたためかと思ふ。終戰後山の中から文壇といふものを遠く見てゐると、だいぶんいろいろの新人が出て …
著者 | 佐藤春夫 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「三田文學 第二十三卷 第一号」三田文學會、1949(昭和24)年1月1日 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約4分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約7分(300文字/分) |