私は嘗て詩を音樂に次ぐ最高位の藝術表現と云つたことがあつた。 凡ての藝術は表現だ。表現の焦點は象徴に於て極まる。象徴とは表現の發火點だ。表現が人間の覺官に依據して訴へ、理智に即迫して訴へようとするもどかしさを忍び得なくなつた時、已むを得ず赴 …
著者 | 有島武郎 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「有島武郎個人雜誌 泉 第二卷第四號」叢文閣、1923(大正12)年4月1日 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約3分(300文字/分) |