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『室生犀星君の飛躍』
ふりがな文庫
『
室生犀星君の飛躍
(
むろうさいせいくんのひやく
)
』
僕は一つの飛躍を見た!室生犀星君に就いてである。 最近二三ヶ月の間に、彼は驚くべき跳躍をした。勇敢にも、過去の一切を投げ出し、鷲のやうに空を飛んだ。僕はそれを見て勇氣が起り、慄然とし、人生の力ある意志を感じた。 實に室生犀星の今日あるは、僕 …
著者
萩原朔太郎
初出
「文藝春秋 第六卷第四號」1928(昭和3)年4月号
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)