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『若き日の室生犀星』
ふりがな文庫
『
若き日の室生犀星
(
わかきひのむろおさいせい
)
』
わたくしは明治四十二年、十九歳の春上京してのち、明治末、大正はじめの数年間を、なまけ学生として、本郷の師匠の家の周囲を転々としながら三田に通学してゐた。 そのころ二十一二の室生犀星はどこに棲んでゐたものか、毎夜のやうに根津権現うらあたりの酒 …
著者
佐藤春夫
初出
「群像 第一七巻第五号五月特大号」講談社、1962(昭和37)年5月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)