『徹した個人主義』
荷風先生のお人柄、文業などは、簡単に語れない。僕は十九年秋、南方に従軍のとき、お別れに麻布のお屋敷に伺ったきりその後お目にかかる機会もなく今日に及んでいる。僕のところへ出入りする一人に、江東方面に住むのが、浅草へ出る荷風先生とよく電車の中で …
著者 | 佐藤春夫 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日本文学 |
初出 | 「神港新聞」神港新聞社、1959(昭和34)年5月4日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約3分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
瞑