徹した個人主義てっしたこじんしゅぎ
荷風先生のお人柄、文業などは、簡単に語れない。僕は十九年秋、南方に従軍のとき、お別れに麻布のお屋敷に伺ったきりその後お目にかかる機会もなく今日に及んでいる。僕のところへ出入りする一人に、江東方面に住むのが、浅草へ出る荷風先生とよく電車の中で …
作品に特徴的な語句
めい