『所得人　室生犀星（しょとくにん　むろおさいせい）』
世には二種屬の人間がある。一方の種屬の者は、いつもムダな死金を使ひ、時間を空費し、無益に精力を消耗して、人生を虚妄の悔恨に終つてしまふ。彼等は「人生の浪費者」である。反對に他の者は、物質上にも精神上にも、巧みにそれの最高能率を利用して、人生 …
著者萩原朔太郎
ジャンル文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出「文藝　第四卷第六號」1936（昭和11）年6月号
文字種別旧字旧仮名
読書目安時間約10分（500文字/分）
朗読目安時間約17分（300文字/分）