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『天成の詩人』
ふりがな文庫
『
天成の詩人
(
てんせいのしじん
)
』
僕に「詩人馬鹿」といふ言葉がある。詩人は通例世俗人としては全くの無能力者であるが、その為人は純粋無垢だといふのである。天はその無垢を保護するつもりで詩人には世俗的な才能を与へなかつたのだといふ説である。「詩は別才也」といふ古人の語も同じ意で …
著者
佐藤春夫
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「現代日本文学全集 第27巻付録月報35」筑摩書房、1955(昭和30)年8月15日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)