書の深淵しょのしんえん
書をみるのはたのしい。畫は見飽きることもあるが、書はいくら見てゐてもあきない。又いくどくり返してみてもそのたびに新らしく感ずる。 出土品の骨や角に彫つた原始形態のものもおもしろく、金石文も、六朝あたりの碑碣の拓本、唐宋の法帖の複製などもすば …