竹の里人〔二〕たけのさとびと〔に〕
○「歌よみに與ふる書」といふのは十回にわたつたのであつたが、自分にはいかにも愉快でたまらないので丁寧に切り拔いておいて頻りに人にも見せびらかした。偶々これに異議を挾むものでもあれば其人がいかにも惡らしくつて溜らぬ位であつた。その頃大分「日本 …