舞台周囲が岩石ばかりの大谿谷の底を想像させる所、極度に晴れ渡つた早春の朝、遠くから太鼓のにぶい音と、タンバリンの低い音が断続的に聞えてくる、舞台ボンヤリとして何か間のぬけた感。 ○いざり一、(空虚な舞台へ這ひ出てくる、舞台の中央でものうく、 …
| 著者 | 小熊秀雄 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 戯曲 |
| 初出 | 「新劇人」1936(昭和11)年4月 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約14分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約22分(300文字/分) |