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『記憶ちがい』
ふりがな文庫
『
記憶ちがい
(
きおくちがい
)
』
「久しぶりだな、全く。」 「久しぶりどころじゃないね、五十年ぶりだもの。」 こう云って、声を揃えて笑ったのは、何れも老人で、二人とも今年は算え歳の六十三である。この“久しぶり”という間投詞のような挨拶は、今しがた、二人が会ってから、もう二、 …
著者
辰野隆
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)