春の夜である。 今、活動がハネたばかりで、人浪は、帝劇から丸之内の一角を通つて、銀座につゞく。 「一寸、つき合へよ、アロハ・オエを一枚買つて行くんだ」 三人連れの海軍青年士官の会話。 ▽ 春の夜の、コンクリートの建物の並んだ、丸之内の裏通り …
著者 | 小津安二郎 |
ジャンル | 芸術・美術 > 演劇 > 映画 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行 |
初出 | 「東京朝日新聞」1933(昭和8)年4月21日朝刊 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約3分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約5分(300文字/分) |