夕べの曲ゆうべのきょく
街々にけむりさまよう 秋夕べここもかしこも 黄昏れて見分けもつかず 劇場のクラリネットの 高く低く或は長く短く 囃立てる巷の声に相和して 一つなる夕べの曲を 今日もまた ひとりし聞けばそのかみの日の なつかしまれつ涙ぐむ …