百鬼園讃ひゃっきえんさん
以前田舎へ旅行すると、昔「出家とその弟子」を書いた倉田百三氏とよく間違へられたことがある。倉田百三の田百を引繰り返すと僕の姓になるからである。が、近頃では内田百間だ。これがまた田百である。どうも私の姓を逆用した人はみな有名になるやうである。 …