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『夏向きの一夜』
ふりがな文庫
『
夏向きの一夜
(
なつむきのいちや
)
』
争えないもので、顔までがいつのまにやらそういう顔つきになってしまったのであろう。夜は云うまでもないが、昼間でも、街を歩いていると、ぼくはよくおまわりさんから誰何されたのである。それはしかし、顔つきばかりのことではなく風体からしてそもそもぼく …
著者
山之口貘
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「東京労働新聞」1950(昭和25)年8月10日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)