『装幀の悩み（そうていのなやみ）』
ぼくの最初の詩集『思弁の苑』を出版したのは、昭和十三年の八月である。当時は、神保町の巌松堂のなかに、むらさき出版部というのがあって、「むらさき」という雑誌を出していた。ぼくも頼まれるまま、時々その雑誌に詩を発表していたところ、編集長の小笹氏 …
著者山之口貘
ジャンル文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出「図書新聞」1956（昭和31）年6月30日
文字種別新字新仮名
読書目安時間約3分（500文字/分）
朗読目安時間約5分（300文字/分）