月下市街図げっかしがいず
月はひろげた市街地図をうすく青塗りにする 僕は白チオクのちいさい残粒 コロコロ市街双六の上を転つてゆく白い骰子 転し手もない上りもない悲しい骰子 月に 内臓の赤い花花をみんな食べられてしまうた 蜉蝣の悲しいからだに落魄れてしまうた 帽子かむ …