愚の旗ぐのはた
人は、彼のことを神童とよんだ。 小学校の先生のとけない算術の問題を、一年生の彼が即座にといてのけた。先生は自分が白痴になりたくなかったので、彼を神童と言うことにした。 人は、彼を詩人とよんだ。 彼は、行をかえて文章をかくのを好んだからであっ …