トップ
>
『アコウの木』
ふりがな文庫
『
アコウの木
(
アカホのき
)
』
冬の光は冲天に流れて 池面は数日来じめじめ淀んでゐる アカホの木は一つ古木ゆゑに 杖のやうに気根をたより その南の枝に烏は一羽未だ地上に達しない光を貪ってゐる 烏はただ黙々と 村人たちの悲しい迷信の上に不可思議な運命をまじなひ 樹下にたじろ …
著者
泉芳朗
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)