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『虚しい街』
ふりがな文庫
『
虚しい街
(
むなしいまち
)
』
白亜の立体も ひたむきな断面も せつない暗さの底へ沈みつつ 沈みつつ 翳に埋れ 影に支へられ その階段はどこへ果ててゐるのか はかなさに立ちあがり いくたび踏んでみたことだらう 煙のある窓ちかく 自ら扉はひらき そこに立ち去る気配もなかつた …
著者
森川義信
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「詩集」1941(昭和16)年7月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)