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『冬の夜の歌』
ふりがな文庫
『
冬の夜の歌
(
ふゆのよるのうた
)
』
私は墜ちて行くのだ 破れた手風琴の挽歌におくられて 古びた天鵞絨の匂ひに噎び 黝い霧に深く包まれて ゆふぐれの向ふへと私は墜ちて行くのだ 今はこの掌に触れた蒼空もなく 胸近く海のやうに揺れた歌声も—— どうしたのだ私の愛した小さくて美しかつ …
著者
森川義信
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「早稲田派」
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)