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『あるるかんの死』
ふりがな文庫
『
あるるかんの死
(
あるるかんのし
)
』
眠れやはらかに青む化粧鏡のまへで もはやおまへのために鼓動する音はなく あの帽子の尖塔もしぼみ 煌めく七色の床は消えた 哀しく魂の溶けてゆくなかでは とび歩く軽い足どりも 不意に身をひるがへすこともあるまい にじんだ頬紅のほとりから血のいろ …
著者
森川義信
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「詩集」1941(昭和16)年7月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)