世はさながらによはさながらに
月やあらぬ春やむかしの春ならぬわが身ひとつはもとの身にして業平 かなたなる海にむかひて かしらあげさへづる鳥は こぞの春この木の枝に きて啼きし青鵐のとりか かぐはしきこのくれなゐの 梅の花さけるしたかげ これやこのこぞの長椅子 古りしまま …
作品に特徴的な語句
青鵐あをじ