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『千住大橋』
ふりがな文庫
『
千住大橋
(
せんじゅおおはし
)
』
川蒸気の発着所、旗はだらりと垂れ 大川は褐色の満水をたたえ 家々は庇をおろし、重り合う家並の彼方 瓦斯タンクは煤煙の雨空に溶ける 大川に架る錆びた鉄橋、常磐線、 貨車が長い車体を引ずってゆく 動かない煙、つながれて朽るボロ船、泛ぶ空俵 橋梁 …
著者
丹沢明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「詩・行動」1935(昭和10)年5月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
庇
(
ひさし
)