『胸に手を当てて（むねにてをあてて）』
かつて私は 悪事をやった立場に立たされた時 こう憎々しげに吐きつけられたものだ、 「胸に手を当てて、よっく考えて見ろ！」 私は今、胸に手を当てて 静かに激しく想っている。 私は悪事をやった為だろうか。 いや、私は悪事をやったのではない 悪事 …
著者今野大力
ジャンル文学 > 日本文学 > 詩歌
初出「詩精神」1935（昭和10）年6月号
文字種別新字新仮名
読書目安時間約2分（500文字/分）
朗読目安時間約2分（300文字/分）