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『窓を開く』
ふりがな文庫
『
窓を開く
(
まどをひらく
)
』
これが十二月の空であらうか。風は北極に流れて行つたらしい。 この空のあをさはどうだ。 みの虫みの虫。みの虫だと思つたのはアカシヤの實の莢であつた。 みの虫みの虫、風に吹かれてみのを着たまま飛んでつたとうたつた童謠詩人を思ひだす。 家の側の坂 …
著者
桜間中庸
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)