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『幼年』
ふりがな文庫
『
幼年
(
ようねん
)
』
ひるさがり とある大門のそとでひとりの坊やが グライダアを飛ばしてゐた それが五月の八日であり この半島に徴兵のきまつた日であることを 知らないらしかつたひたすら エルロンの糸をまいてゐた やがて十ねんが流れるだらう するとかれは戦闘機に乗 …
著者
金鍾漢
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「国民文学」1942(昭和17)年7月号
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)